野付半島の野鳥からもウィルス

秋田県十和田湖に続いて北海道の野付半島で見つかったハクチョウからも強い毒性を持つ鳥インフルエンザウイルスが新たに検出され、環境省は各地で採取した野鳥のフンを分析して感染がさらに他の地域にも広がっていないか調べています。

この問題は先月21日、秋田県十和田湖畔でオオハクチョウ4羽が死んだり衰弱したりしているのが見つかり、強い毒性を持つH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたものです。
環境省では他の地域にも感染が広がっていないか調査を進めていましたが、先月24日に北海道東部の野付半島で死んでいるのが見つかったオオハクチョウ1羽からも同じH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
野付半島十和田湖はおよそ500キロ離れていますがシベリアから日本に渡ってくるオオハクチョウは北海道や東北地方の広い範囲で越冬し、毎年春にシベリアに戻ります。
環境省では新たに見つかった鳥インフルエンザウイルスの遺伝子を分析し、十和田湖オオハクチョウや去年、熊本県で見つかったオオタカなどこれまで他の地域で確認されたウイルスと関連がないか調べることにしています。
また、感染がさらに他の地域にも広がっていないか調べるため十和田湖周辺と北海道の沼や湖などで採取したハクチョウなどガン・カモ類のフンおよそ1000個を分析しており結果次第では今後、さらに追加的な調査を行うことも検討しています。