国内最大級クライミング施設 札幌に11月開設

アウトドアツアーのニセコアドベンチャーセンター(NAC、後志管内倶知安町)は二十七日、国内最大級のロッククライミング施設を十一月に札幌市内に開設することを明らかにした。商業施設内に高さ十メートルの人工壁を設置。ガラスを通し、建物の外側からクライミングの様子が見える構造で、札幌の新名所になりそうだ。

 開設されるのは同市白石区東札幌に新規オープンする「東札幌ショッピングセンター」(仮称)内。約千二百平方メートルの人工壁に、突起物やくぼみを配置した四十−五十コースを設ける。「ボルダリング」と呼ばれる命綱がいらない初級者向けのコースも作る。カフェとアウトドアグッズの店舗も併設し、ラフティングなどアウトドアツアーの情報発信も行う計画だ。

 同社は倶知安町山田の本社兼カフェ「ニセコNACセンター」内にも小規模のロッククライミング施設を設けており、多い日では百人を超える利用があるという。国土交通省から「観光カリスマ」の認定を受けているロス・フィンドレー社長は「千二百平方メートル規模の壁を持つ施設は全国にも一、二カ所しかないはず。札幌の中心にアドベンチャーの拠点を設ける夢がかなう」と話している