立春の北海道 内陸部で冷え込み

立春の四日、道内は晴天に恵まれたものの、道北や道央の一部では厳しい冷え込みとなった。

 快晴に恵まれた旭川市内はこの朝、氷点下二一・五度まで冷え込み、市内を流れる石狩川の水面は低く立ちこめた川霧にうっすらと覆われた。河畔では芽吹き始めたネコヤナギがあまりの寒さに白く凍り付き、陽光を受け、キラキラと輝いていた。

 札幌管区気象台によると、内陸部では地表から熱が奪われる放射冷却現象で気温が低下。同日朝の各地の最低気温は、空知管内幌加内町朱鞠内で平年より十五度も低い氷点下三一・九度を記録した。各地の最低気温は札幌同九・七度、函館同八・四度で、いずれも平年より一―二度低かった。一方、道東地方は釧路同八・九度、帯広同八・四と、平年よりやや高めだった。

 冬型の気圧配置は弱まっており、内陸部の寒さも同日中には平年並みに緩む見通し。