脳外傷リハビリの決意歌に namiさんと高島さん 函館

函館の脳外傷友の会「コロポックル」道南支部に通い、リハビリを続けているnamiさん(41)=本名・奥井直実=と、支部の作業所副所長の高島啓之さん(38)の音楽ユニット「りぼん」が、ライブやラジオ出演など精力的に活動している。結成二年目を迎え、二人は「今年はライブの回数を増やしたい」と意欲を見せている。

 namiさんは札幌で仕事の傍らバンド活動に熱を入れていたが、二〇〇五年六月に車を運転中に事故に遭い、約一年の入院生活を送った。現在は故郷の函館で友の会に入りリハビリを続けている。

 namiさんが詩を書いていることを知った高島さんが、詩に曲を付けて活動できないかと考え、昨年四月にユニットを結成した。「りぼん」には、心や人同士を結ぶ「リボン」と、英語で生まれ変わりを意味する「reborn」の二つの意味を込めている。

 ユニットではnamiさんがハーモニカ、高島さんがギターと歌を担当する。ライブでは高島さんの力強い歌声と演奏が、決意や希望の言葉をつづったnamiさんの思いを伝えている。

 これまで函館でライブを数回行ったほか、昨年十月からは月一回、地域FM局「FMいるか」の番組のコーナーに出演している。また、昨年末にはブログ「ポケットの中の虹」を開設した。

 今年はnamiさんも歌やギター演奏を行う予定。二人は「ここまで活動できているのはたくさんの出会いのおかげ」と感謝し、「演奏できる場があればライブをやりたい」と話している。

 ライブの問い合わせはコロポックル道南支部(電)0138・22・6188へ。