札幌市、コンサ補助金減額へ 貸付金は期限明示 新年度支援

サッカーJリーグ一部(J1)に復帰するコンサドーレ札幌の運営会社・北海道フットボールクラブ(HFC)への二○○八年度の経営支援について、札幌市は二十一日、補助金を○七年度より減額した上で支出し、五億円の貸し付けは返済期限を明確化させて続ける方針を固めた。同市は一億五千万円の出資金の80%減資にも同意する考えを既に固めており、HFCが求めていた経営支援に大枠で応じることになる。

 同市は○七年度、HFCに九千万円を補助していた。○八年度は市の財政難を踏まえ、数百万円程度を減額する見込み。貸し付けについては○七年度までは年度ごとに五億円を貸し付けることで、事実上、返済を猶予してきたが、○八年度は返済期限を決めた長期貸し付けに変更する。

 また、行政依存体質からの脱却を促すため、補助金については打ち切る年度を決め、貸付金も完済の期限までに少しずつでも返済させる方針。具体的な年限などは、世界冬の都市市長会議に出席のため、グリーンランドを訪問中の上田文雄市長が二十三日に帰国するのを待って詰める。

 市は「地域のサッカーチームに頑張ってもらいたいとの点から、支援を続けることにした」と説明し、支援に際しては、抜本的な経費抑制策の実施などを条件として提示する考えだ。

 HFCへの支援問題では、札幌市議会経済委員会が二十五日、集中審議を行う予定で、市は同委員会でこうした支援内容を報告する。