カウボーイ 子会社整理売り上げ減 経常赤字7億8000万円

経営再建中の食品スーパー、カウボーイ(札幌、明瀬雅彦社長)は二十八日、二○○八年九月期連結決算の業績予想を下方修正し、経常損益が前回予想の二千万円の黒字から七億八千万円の赤字になると発表した。店舗閉鎖や子会社整理による売り上げの大幅な減少に加え、仕入れ価格の上昇などが収益を圧迫した。経常赤字は二期連続。純損失は七千万円の見込みから八億七千万円に拡大する。

 売上高は、東北を中心に食品スーパーを展開し、前期百八十五億円を売り上げた子会社、本間物産(山形県)の売却などで、前回予想の三百九十七億四千五百万円から二百三十九億円に下方修正した。カウボーイ単独の売上高も、滝川、浦河両店を閉店し、小型店の百円市場の撤退を決めたため、前回予想の百七十八億五千百万円から百五十三億円に見直した。

 本間物産の株式は、秋田県を基盤とする酒小売業の伏見屋(秋田県)に二十九日に譲渡する。所有する一万四千株(所有割合53・85%)を六億円で売却するが、投資有価証券売却損として一億円を計上する。運転資金の確保や道内の経営に集中して効率化を図るため譲渡を決めた。

 同社は下方修正について「競合他社との価格競争や原油高騰による仕入れ価格上昇で収益力が低下しているうえ、事業整理を進めるなかで人件費などの経費削減が追いついていないため」としている