主力依存、層薄く 攻撃面は充実、さらなる奮起不可欠

バスケットボール男子日本リーグで現在最下位のレラカムイはこれまでライバル7チームと3回ずつ、計21試合を戦った。プレーオフ進出を懸けた正念場となる後半戦を前に、中盤戦までに選手が記録した得点やアシストなど、チーム内ベスト3を紹介する。(根本 剛)

 得点(1試合平均)の1位はウィリアムズの26・38で、リーグでもトップ。まさに頼れるエースだ。2位はニュートンの17・48、3位はベテラン折茂の16・57と続く。

 アシスト(同)の1位はポイントガード(PG)桜井の4・33。桜井はレラカムイで本格的にPGを始めたが、リーグでも日本人選手最高の3位につけるなど、非凡な才能を見せている。ちなみに、バスケットボールでのアシストはフィールドゴールに直接結びついたパスのことで、パスを受けた選手がドリブルなどで相手を抜いてから得点した場合はアシストにならない。

 リバウンド(同)の1位はインサイドの要のニュートンで10・38。リーグでは4位だ。2位はウィリアムズの7・05、3位は桜井の4・67。

 3点シュート成功率の1位は折茂の40・7%。118本中48本を沈めており、リーグでも5位の数字だ。2位は野口の33・3%。33本中11本を決めた。3位はウィリアムズ。成功数こそ54本でチームトップだが、成功率は32・9%にとどまった。

 パスミスなどで攻撃権を失うターンオーバーの1位は桜井の61。司令塔として好アシストを連発する一方、不慣れなポジションだけにまだまだミスも多いのが現状だ。

 出場時間の1位はウィリアムズの812分。2位はニュートンの785分、3位は折茂の769分。この3人と桜井(717分)を含めた「ビッグ4」(東野ヘッドコーチ)以外の選手の最長は加藤真の367分にとどまる。主力4人以外の1試合平均得点で見ても、野口が3・69、加藤真が2・48、伊藤が2・10などにすぎない。主力への依存度の高さと同時に、控え選手の層の薄さが浮き彫りになっている。

 5回戦総当たりのリーグ戦は今月中旬に再開し、レラカムイは19、20日にオーエスジーとの2連戦(旭川市総合体育館)に臨む。プレーオフ圏内(4位以上)を目指すには、主力選手はもちろん、控え選手の奮起も不可欠。総力戦となる後半戦。選手一人一人のさらなる活躍に期待したい。