駒苫が3年連続22度目V/高校スケート

<全道高校スケート・アイスホッケー:駒大苫小牧4−0白樺学園>◇4日目◇22日◇苫小牧・白鳥アリーナ◇決勝

 アイスホッケー決勝で駒大苫小牧が今大会初の完封で白樺学園を4−0で破り、3年連続22度目の優勝を果たした。1年生GK山口連を中心に白樺の攻撃をしのぎ、北海道王者としてインターハイ(1月、山梨)5連覇に臨む。

 駒大苫小牧が強さをあらためて見せつけた。初優勝を目指す白樺学園を一方的なスコアで粉砕。今大会を通じて無失点勝利を合言葉としたが、それを最後の決勝で成し遂げた。

 立ち上がりの第1ピリオドがすべてだった。駒苫の足を生かした速いプレッシャーに、白樺が焦りから反則を続けた。5対3のパワープレーで9分57秒にDF渡辺元樹(3年)が先制点。10分39秒には5対4で2点目、16分すぎにも1点を加えて流れを完全に手にした。それをGK山口を中心にしっかり守り抜いた。

 鈴木司監督(45)は初の完封勝利を高く評価。「1点でも取られていたら流れが変わったはず」と、淡々と自分の仕事をこなした1年生GKをたたえた。山口は171センチ、64キロと小柄だが、苫小牧啓北中3年時に全日本中学選抜入り。カナダとの交流試合では余興に腕相撲をやり、大柄なカナダ選手をバタバタと倒したことも。

 今年は2年生が5人と少なく、来季を見据え、各セットに1年生も抜てきしている。そんなヤング駒苫の代表格、山口は「先輩の励ましで落ち着いてプレーできた。インターハイでは全試合で無失点を狙います」と宣言。全国V5へ、死角はない。